山手歯科クリニックです。
「なぜ歯は動くのか?」という興味深い質問をいただきましたので、分かりやすくお伝えします。
歯根膜の役割
まず、歯の周りには歯を支える「歯槽骨」という骨が存在しています。そして、この歯槽骨と歯の根部分の間に「歯根膜」という部分があり、これが歯の動きの秘密を持っています。
歯根膜は柔らかくてクッションのような役割を果たしており、矯正治療などで歯を動かす際に大切な役割を果たします。
歯が動く仕組み
矯正装置をつけて歯を動かすと、その力は歯根膜に伝わります。歯を動かす方向にある歯根膜は圧縮され、反対側は伸ばされます。
歯根膜は常に一定の厚さを保とうとする性質がありますので、圧縮された部分は骨を溶解し(吸収)、伸ばされた部分は骨を作り出します(再生)。
この現象が繰り返されることで、歯は少しずつ動いていくのです。
注意
矯正治療の際には、歯を1か月で約0.5〜1ミリ程度動かすのが一般的です。それ以上のスピードで動かすと、歯やその周辺に過度な負担がかかり、問題が起こることも。
簡単に言えば、歯の動きは歯根膜というクッションのような部分と、骨を作る・溶かす働きによって実現されています。
参考になれば幸いです。いつも情報を求めてくださり、ありがとうございます。
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