歯科におけるアンチエイジングとは?
美しく、元気に長生きするためには、歯にまつわるトラブルの治療や予防、そして歯の機能回復や審美回復をする事がとても大切です。
失ってしまった歯はインプラント治療でよく噛める歯に機能回復します。また、虫歯や歯周病で傷んでしまった歯は審美歯科治療で美しい歯に回復します。
最新の歯科治療を行い、口腔内の老化を食い止める事で全身の健康維持が保たれ、美しく健康的に歳を重ね、生活の質(Quality Of Life)を向上させる事に貢献できると考えています。
アンチエイジングのための歯科治療例としては、審美、インプラント、ノンメタル治療などがあります。歯を白く美しくすることで口元を若々しくし、失った歯を補うことで噛む機能を取り戻します。噛むことは脳の活性化につながり、老化の防止になると言われています。
また、お口の中に金属を使わないノンメタル治療も、アンチエイジングに効果的です。
ここではノンメタル治療について詳しく紹介します。
ノンメタル治療とは?
ノンメタル治療とは、口の中の治療で金属を使わない治療のことです。
現在日本の保険診療では、被せ物のほとんどに金属が使われています。当たり前に使用されている金属は、実はいくつかの問題があるのです。
お口の中の金属は老化に深く関係します。ノンメタル治療とは、お口の中から金属を取り出し体に優しい材質で再度修復することで、老化を防ぐ治療です。
また、セラミック系の歯に近い見た目の材質を多用するため、美しい見た目の口元が実現できます。
金属によって生じる問題点
(1)ガルバニック電流
口の中の金属はガルバニック電流と呼ばれる電流を発生しています。この電流は脳の発生する微弱電流を乱し、不眠・イライラなどを起こし、自律神経のバランスを崩してしまいます。
(2)アマルガム
「歯科用水銀アマルガム」の略で、主に虫歯治療で歯に詰める歯科治療用材料です。アマルガムの組成は、銀35%・スズ9%・銅6%・少量の亜鉛、水銀です。水銀の占める割合は全体の約50%に及びます。アマルガムは健康保険の適用材料として認定されており、一般的に使用されてきました。現在でも保険が適応するので、医院によっては使用する場合があるようです。
(3)金属が酸化することで、歯ぐきが黒色になります。
(4)味覚障害を起こす場合があります。
(5)金属アレルギーの原因になることがあります。
口の中で使用する量はわずかなので、必ずしも上記のようなトラブルを起こすわけではありませんが、トラブルの原因の元を何十年も入れておくことは、あまり気持ち良いものではありません。
また、見た目が「美しい口」「自然な歯」とはいえません。
害が多い金属を、体に優しい材質に置き換える治療がノンメタル治療です。一生使うものですから、できる限り体に不安が少ないものを使って頂きたいと私達は考えています。
ノンメタル土台:ファイバーコア
神経のない歯につける土台(コア)は従来金属を使用していましたが、金属アレルギーやガルバニック電琉の発生源になりえます。
ファイバーコアの材質は歯根に近い弾性係数なので、今までの金属の土台のように歯根に負担がかかって歯根が破折するトラブルが激減しました。 また、天然歯の土台と同じ色調と光透過性で、上からオールセラミック冠を被せると天然歯と見分けがつかないほど自然な色調になります。
特徴
- 土台としての強度がある
- 電気を発生しない
- 生体親和性が高い
ノンメタル 詰め物・被せ物:オールセラミック
金属をまったく使用しないので、透明感があり、天然の歯に最も近い色調を再現できます。
特徴
- 審美性に大変優れている
- 永久に変色しない
- セラミックには歯垢が付きにくく、付いてもすぐとれる
- 金属を使用しないので歯と歯ぐきの境目が自然
歯の色に近いセラミックで虫歯を部分的に詰める方法です。すでに金属の詰め物が入っている方もセラミックインレーに交換できます。
裏側が金属でできた前歯の被せ物をオールセラミックに交換しました。
ノンメタル 詰め物・被せ物:ハイブリッド
セラミックとプラスチックを混ぜた材質で、硬さも天然歯とほぼ同じなので噛み合う歯が痛みにくいです。またセラミックと比べて安価であるため治療費を抑えられます。 短所は長年使用していると若干水分を吸い込むために起こる変色で、見映えがオールセラミックよりやや劣ります。
ノンメタル義歯
入れ歯に使用する金属は生体に対して為害作用を発揮することがあります。金属をまったく使わないので非常に軽く、金属アレルギー、ガルバニック電流の心配がありません。 柔らかい素材でできており、バネに金属を使わないため目立ちません。バネが見えたくない方にお勧めです。